闘牛にフラメンコなど、情熱的なイメージのあるスペイン。料理をはじめとしていくつかの文化は日本にも取り入れられています。ではそんなスペイン人にとって、日本人はいったいどのようなキャラクターに見えているのでしょう。

 

■スペイン人から見た日本人

 

日本から見たスペインというと、闘牛やフラメンコなどの文化や、生ハムなどの料理。パッと思いつくものはいろいろあります。またスペイン人のキャラクターも“情熱的”というイメージが強いかもしれません。

 

ではスペイン人から見た日本人は、どのように映っているのでしょうか。スペインではアニメは寿司など、日本の文化は良く知られています。が、そのキャラクターについては優しい・勤勉だというポジティブなイメージ、冷たい・引っ込み思案・機械的だというネガティブなイメージの両面を抱いているみたいです。

 

日本人は勤勉で時間に正確だというのは、スペインのみならず様々な国の人が感じてくれていますね。バスや電車が時間ピッタリに発着することは日本では当たり前ですから。また休みの日でもスーツを着た人を見たり、有給がほぼ使われていない様子を見聞きして、よく働くんだなと感じるそうです。都心の満員電車の様子には軽くショックを受ける人も!?

 

スペインでは有給消化は当たり前。仕事の日も2時間ほど休憩時間があるそうなので、比較すると日本人はよく働く国民性ですね。

 

■言葉のキャッチボールが少ない?

一方、ネガティブなイメージはどんな理由でそう感じているのでしょうか。調べてみると、会話の方法に秘密があることがわかりました。

 

例えば日本では、お互い「おはよう」と言ったときの表情や声色で、相手の体調や精神状態をなんとなく察知します。暗い表情だったらどこか具合が悪いのかな?とか、嬉しそうだったら何かいいことあったのかな?と想像し、次の会話に繋げたりしますよね。

 

スペインでは「おはよう、元気?」「いい気分だよ、君は?」というように言葉のやり取りで相手の状態を知ったり、自分のことを伝えたりします。声色や表情ではなく、言葉で直接相手のことを知るのですね。

 

このやり取りは家族や友人、スーパーの店員さんなど親しい関係でなくても関わる人みんなとしています。そういった文化を持つスペイン人にとって、日本は言葉のキャッチボールが少なくて冷たい・機械的だなと感じてしまうのも理解できますね。

 

SNSの普及や食文化の多様化などにより、日本とスペインは距離は遠いですが、より身近な存在になることができると思います。習慣などの違いを発見することでお互いを理解することもでき、より交流を深めるチャンスになると思います。