日本人にとって、最も身近な「外国」というと、やはりアメリカではないでしょうか?幼少期から何かしらの形で英語に触れる機会が多く、ニュースなどでもアメリカの情報を多数得ることができます。でもアメリカ人から見た日本人って、いったいどのようなイメージなのでしょうか?コミュニケーションの文化が全く違う国同士のイメージとは?

■アメリカ人から見た日本人

 

ご存知の通り、アメリカはたくさんの国籍の方が住んでいます。もちろんアジア人もたくさんいらっしゃるため、アメリカ人にとって相手がどの国なのかを見抜くのは難しいみたいです。ですがそんな環境でも、日本人を見分けるポイントがあるんだとか。

 

それは「お辞儀」です。日本人は挨拶の時、感謝をするとき、謝罪をするとき、言葉といっしょにペコッとお辞儀をしますよね。ほとんどの方が無意識で行っているような、本当に何気ない所作かと思います。ですがこれ、日本人特有のコミュニケーション方法なんだそうです。

 

特に各国からの観光客が多いハワイでは、お辞儀で日本人とわかる機会が多いそうです。買い物をした時や道を譲った時、ペコッとお辞儀をするのを見て日本人だと気が付きます。そしてそれと同時に、とても礼儀正しいなと感じてくれているようです。

 

反対にアメリカの方が日本に来た時も、すごく良いイメージを持ってくれるみたいです。親切で丁寧に接してくれるうえに、最後にはお辞儀をしてくれる。日本だとお店に行けば当たり前に受けられる接客かもしれませんが、アメリカの方にとってはすごく印象的な事なんだとか。言葉は通じなくても、お辞儀によって気持ちが伝わっているのは、とても素敵なことですね。

 

■どうして日本人は本音と建て前を使い分ける?

 

その一方で、本音と建前を使い分けるというところにも日本の独特なコミュニケーション文化を感じているそうです。本音と建て前、もっと端的に言えば“空気を読む”ということ。特に誰かから教えてもらったわけでもなく、学校や会社で生活するうちに自然と身についているものですよね。仕事やプライベートに関係なく、自然に本音と建前を使い分けている方は多いと思います。

 

日本では仕事の会議やミーティング、プライベートでも町内会の集まりや学校行事の役員会など、よく集会をしています。常に誰かの顔色をうかがっていて、あまり積極的に発言しない人だっています。ですがアメリカ人がこの様子を見ていると、「愛想笑いをして一体何がしたいのか?」と不思議に思えるそうです。

アメリカでは仕事とプライベートは完全に別物で、どちらも互いに干渉しません。また上司や目上の人とも意見交換や対等に会話を楽しむ国民性ということもあり、本音と建前のようなものはそもそも必要ないのです。本音や自分の意見があるのに周りの雰囲気や上司の顔色を伺うのは、アメリカ人にはなかなか受け入れられないようですね。

 

社会の仕組みの違いはありますが、自分の気持ちを素直に伝えられるのはとても良いことですね。自分はこういう考えや個性があるという事を知ってもらうこともできます。個人を大切にするアメリカの文化と調和を大切にする日本の文化、それぞれに良い所があり見習う事も多いと思います。